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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ジープ・チェロキー (XJ) (''Jeep Cherokee'') はアメリカン・モーターズ (AMC) が1983年に発表した新世代四輪駆動車で、既存のエンジン以外はすべてゼロから開発した本格4×4スポーツワゴンである。 先代チェロキー (SJ) やピックアップ出自の多くのSUVとは異なり、ラダーフレームを持たない、ユニボディーと呼ばれるモノコックボディーで登場した。 それまでのジープにはないコンパクトでスタイリッシュなクロスオーバーSUVであるが、ジープとしての血統を濃く受け継ぎ、高い悪路走破性を備えたクロスカントリー・カーでもある。 パリダカ出走のパジェロが火付け役となり、1980年代後半から始まったクロカン四駆ブームの中にあって、1990年代中盤から4リットル・直6のハイパワーエンジンを得たXJは、価格も300万円を切り大ヒット。日本では若者でも手の届く価格帯にあるアメリカン四駆というミーハー的位置付けとなった。日本でチェロキーと名の付くジープは大きく分けて4つのモデルがあり、それらを区別する意味でもXJを付するが、これは形式名ではなく開発コード、またはその後も一般的に使用されるシリーズ名で、コードが同じものは車名が異なっていても共通のハードウエアを持つ。 == 概要 == === 誕生 === 1970年代の末。アメリカン・モーターズ(以下AMC)はオイルショックのあおりを受け、販売が低調だったフルサイズのSJと呼ばれたワゴニアとチェロキーに対して、テコ入れをせまられた。 AMCは1984年に向けたXJチェロキー(以下XJ)の開発に2億5000万ドルを投じた。XJの"X"に秘められたものがあるのなら“社運を掛けた試験的プロジェクト”だったともとれる。 1979年当時、AMCの株式の46.1%を取得していたのはフランスのルノーであり、XJ開発におよぼす影響力もまた大きかった。これは、アメリカ生まれのXJが、サイズやスタイリングにユーロテイストを持つ所以となっており、事実、発表後、フランスをはじめとした欧州各国でのXJの人気は高いものがあった。 チェロキー (SJ) に比べ、長さで530mm、幅で150mm、高さで100mm小さく、重量も約450kg軽いというコンパクトサイズだった。ボディはフレーム構造をとらず、モノコック(ユニフレーム)式となった。SJと同様、XJでもワゴニアは4ドアのみ、チェロキーには2ドアと4ドアが用意された。エンジンは自社製直列4気筒がメインで、GM製2.8リットルV6も選べた。この直4エンジンはパワー不足で不評であり、より高出力のパワーユニットの搭載が待たれた。トランスファーにはセレック・トラック4WD、もしくはコマンド・トラック4WDが搭載された。どちらもAMC独自のユニークな四輪駆動システムである。 1983年9月カリフォルニア州ボレゴ・スプリングス においてプレス発表が行われた。ボレゴ・スプリングスはアンザボレゴ砂漠州立公園内にある街で、その近傍でプレス関係者に岩とサボテンばかりの砂漠を試乗させた。 この全く新しいXJチェロキー/ワゴニア・スポーツ・ワゴンは、『』誌の「''アンザボレゴを120km/hで走行可能な本格オフロードワゴン''」とする記事を初め、欧米の自動車評論家の間で絶賛され、1984年には自動車専門誌3誌から「4×4オブ・ザ・イヤー」を受賞した。スタイリッシュなボディからは想像しがたいが、足回りは、フロントがコイルスプリング+3リンク、リアがリーフスプリングに吊られた、前後ともリジッド・アクスルで、Jeepの名に恥じないクロスカントリー・カーである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジープ・チェロキー (XJ)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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